豊前市のパン屋「ぱんのこ」の導入事例。お店のアプリを、自分たちで直せるように。
受講から約1か月後、お店でお二人に、受講前のことと、いまのことを伺いました。うまくいったことだけでなく、足りなかったことも、そのまま載せています。
/ / 文・聞き手 遠藤 友治(フォワード フィールド テクノロジーズ株式会社 代表)
この事例の要点
- お店
- ぱんのこ(福岡県豊前市のパン屋。ご夫婦で営む。焼きたてを急速冷凍した通販も手がける)
- 受講したもの
- 現場アプリ内製化ブートキャンプ(2泊3日、2026年9月、豊前市国際交流会館)
- 受講した人
- ご主人と奥様の2名。IT企業ではない
- 題材
- 自分たちで開発し、お店で毎日使っている業務アプリ「こねる」の解析
- 受講前
- 「こねる」はGAS(Googleのスプレッドシートの仕組み)とAIで独学開発。Claude Code は未使用。AIの作業が終わるのを夜10時ごろまで待っていた
- 約1か月後
- Claude Code を立ち上げたまま任せ、パンを焼く合間にスマートフォンから指示。アプリを直す速さは約2倍(ご主人の実感)。「こねる」を使い続けた結果、ご主人の出勤が週3日でもお店が回り、最後のスタッフが帰る14時半に片付けまでほぼ終わる
- まだ効いていないこと
- パンの売上。請求書やシフトの仕組みづくりは後回し。用語(Vercel、Supabase、GitHub など)が分からなかった
- 出典
- ご主人・奥様へのインタビュー(2026年10月12日)。掲載内容は先方確認済み
パン屋のご夫婦が、自分たちのアプリを自分たちで直す。
IT企業ではありません。お店の業務アプリ「こねる」を独学で作り、毎日使っていたご夫婦が、2泊3日のブートキャンプを受講しました。題材は、その「こねる」です。
ぱんのこ:福岡県豊前市で、ご夫婦が営むパン屋。国産小麦を使い、焼きたてを急速冷凍した通販も手がける。業務アプリ「こねる」を自分たちで開発し、毎日使っている。

- ご主人の出勤が週3日でも、お店が回るように。業務アプリ「こねる」を使い続けてきた結果です
- 週3日
- 最後のスタッフが帰る14時半までに、片付けまでほぼ終わるように。以前は終わらない作業が残っていました
- 14時半
- アプリを直したり作ったりする速さ(ご主人の実感)。作業の終わりを待って、画面の前に張り付く必要がなくなりました
- 約2倍
ご主人(「こねる」を独学で開発。受講前はClaude Codeを使ったことがなかった)
受講前
「夜10時ごろまで、AIの作業が終わるのを待っていました。1つ終わったら確認して、反映して。全部手作業なので、動いているあいだも、その場を離れられなかったんです。」
3日間と、その後
「いまは、立ち上げっぱなしで任せておける。そこが一番違います。体が空いていなくても進められるので、2倍速くらいでできるようになった気がします。」
「受ける前は、自分がどれぐらい分かっていないかも、分かっていなかった。正直、3日間で「こねる」がある程度形になるのかな、と思っていたんです。」
「でも、バグを拾って直す体験をしたら、まだ形だけだったと分かった。自分たちで直せるようになれば、そこはカバーできる。時間が経って、それが分かってきました。」
ブートキャンプの時点で、「こねる」は思い描いていたものの5割ほど。そこから自分たちでバグを直し続けて、完成に近づいています。
奥様(受講前は、AIを主に相談相手として使っていた)
受講前
「AIには、お悩み相談ばかりしていました。「なんて言えばいいの」と聞いて、答えをもらう。そこにけっこう時間を使っていて、あまり意味がなかった気がします。」
3日間と、その後
「いまは、やりたいことのために使う、に頭が切り替わりました。特別なことは考えずに、とりあえず言ってみればいいんだと。」
「新しく作ったサイトの閲覧数を見たくて頼んでみたら、ちゃんと見に行ってくれた。作って自己満足して終わりじゃなくて、その先の改善まで考えられるようになったのは、大きな進歩です。」
「一緒に夕ご飯を食べる時間が増えました。主人がアプリと向き合う時間がちょうどよくなって、夜はゆっくり過ごせています。」
受講前と、3日間と、その後

- 受講前
ご主人がGoogleのスプレッドシートの仕組み(GAS)とAIで、業務アプリ「こねる」を独学で開発し、お店で毎日使用。Claude Codeは使ったことがなく、AIの作業が終わるのを夜遅くまで待つ日が続いていました。
- 3日間
2026年9月、豊前市国際交流会館で2泊3日。AIの基礎と付き合い方から始めて、練習用のサイトとアプリを作り、メインは「こねる」の解析。プロの目で見て、どこが弱いかを一緒に洗い出しました。
- 約1か月後
Claude Codeを立ち上げたまま任せ、パンを焼く合間にスマートフォンから指示を出す使い方に。「こねる」のバグを自分たちで直し続けています。製造が回るようになり、試作や焼き菓子の冷凍ストックづくりまで、スタッフだけで進められる日が増えました。
足りなかったこと、まだ効いていないこと
- Vercel、Supabase、GitHub、マージ、プッシュ、マークダウン。出てくる用語がその場では分からず、メモして流していた。事前に「よく出る用語集」があれば、もっとスムーズに理解できた(奥様)
- 本当に困っている請求書やシフトは、面白くない仕事なので後回しにしてしまっている。どうつなげればいいかを考えるところで詰まっている(お二人)
- お店の仕事は回るようになったが、パンの売上が伸びたかというと、まだそこには効いていない(お二人)
3日間で、用語まで全部は身につきません。請求書やシフトのような、面白くないけれど一番困っている仕事も、受講後のAI顧問サービスで、実務の中で一緒に組み立てられます。
これから作りたいもの
- 奥様 請求書などのお金まわり。いつも困って溜めてしまう仕事を、なんとかしたい。
- ご主人 ゲーム。お店をやっているからこそ、試したいことがいくらでもある。
受講を迷っている人へ
「自分でできる範囲が、かなり広がると思います。素人でも、数をこなせば、ある程度は作れる。」
「受けようか悩んでいる人だったら、なおさら受けたほうがいいと思います。」
※ぱんのこのご主人・奥様へのインタビュー(2026年10月12日)より。発言は読みやすく整えています。数字はお二人の実感と、お店の勤務の実態です。
お二人が3日間のことをnoteに書いてくださっています → ぱんのこのトコ「パン屋の働き方研究ノート#4」(note)
この事例についての、よくある質問
- Q. IT企業でなくても受講できますか?
- できます。ぱんのこはパン屋です。お店で毎日使っている業務アプリ「こねる」を題材に、ご夫婦で2泊3日のブートキャンプを受講しました。
- Q. 受講前、どのくらいAIを使っていましたか?
- ご主人は「こねる」をGASとAIで独学で作っていましたが、Claude Code は使ったことがありませんでした。奥様は、AIを主にお悩み相談の相手として使っていました。
- Q. 受講して、何が変わりましたか?
- AIの作業が終わるまで画面の前で待つ必要がなくなり、パンを焼く合間にスマートフォンから指示を出せるようになりました。アプリを直す速さは約2倍になった、とご主人は話しています。奥様は、AIを相談相手ではなく、やりたいことを形にするために使うようになりました。
- Q. 売上は上がりましたか?
- 取材の時点では、パンの売上にはまだ効いていない、とお二人は話しています。製造は回るようになり、試作や焼き菓子の冷凍ストックづくりまで、スタッフだけで進められる日が増えました。
- Q. 足りなかったことはありますか?
- 出てくる用語(Vercel、Supabase、GitHub、マージ、プッシュなど)がその場では分からなかった、事前に用語集があればもっとスムーズだった、という声がありました。
