AIで10分が5秒になっても、現場は喜ばない
ここ1年くらい、中小企業の事務業務にAIを組み込んで運用してきました。
結論から言うと、
AIを活用しようとすると、最終的にアプリケーションを作ることになる。
なぜか。
いわゆる「AIで効率化しました」という話。たとえば、10分かかっていた作業が5秒になる。
これ、一見すごい。でも、現場ではそこまで喜ばれません。
理由はシンプルで、誰も得をしていないからです。
この記事は、動画でもお話ししています
時給で働く人にとっての現実
事務の人は、基本的に時給で働いています。
10分の仕事が5秒になったらどうなるか。
- 仕事が早く終わる
- やることがなくなる
- 結果、評価されにくくなる
つまり、効率化=不安になるだけ。
これが現場のリアルです。
経営者の視点は、もっとシビア
じゃあ経営者はどう見るか。
「で、それ売上上がるの?」
ここです。
どれだけ効率化しても、売上が1円も変わらないなら意味がない。むしろこう思われます。
- 人は減らせる?
- コストは削減できる?
- そうじゃないなら、優先度は低いな
つまり、効率化だけでは評価されない。
AIは、もう気づいている
ここが本題です。
AIは「作業」を速くするのは得意です。でも、企業が求めているのはそこじゃない。
企業が求めているのは、
- 売上が上がること
- 利益が増えること
- 仕組みとして回ること
だから結果的に、こうなります。
- 単なる効率化ツールでは足りない
- 業務そのものを変える必要がある
- そのためには、アプリケーションになる
AIは気づいている。「効率化では価値にならない」ということに。
本当にやるべきこと
じゃあ、どうするべきか。
答えはシンプルです。
「時間短縮」ではなく「構造変化」を作る。
AIで10分が5秒になることに、価値はありません。
価値があるのは、その5秒で何ができるようになるか。
ここを設計しない限り、AIはただの便利ツールで終わります。
そして、気づきます。
結局、システムを作るしかない。
「全社員、AIを使え」だけでは、うまくいきません。AIに全振りするだけでは、たぶんコケます。
業務のどこを変えるのかを決めて、それを仕組み(アプリ)にする。そこまでやって、はじめてAIが会社の数字に効いてきます。
自社の業務をアプリにするところまで、御社の実務で一緒にやるのがブートキャンプです。
関連するコラム:
業務システムやAI活用でお悩みなら。SaaSに業務を合わせるのではなく、 その会社の業務そのものを設計し直します。
無料相談を申し込むまず中身を知りたい方は現場開発プラン(FDE)現場アプリ内製化ブートキャンプ導入事例:システムパック株式会社・豊前市のパン屋「ぱんのこ」
フォワード フィールド テクノロジーズ株式会社 代表取締役。 1996年から業務システムの保守・開発に従事。官公庁・保険・製造業を経て、2007年からコンサルティング会社の開発部門を統括。2026年にFFTを創業。一般社団法人日本生成AI推進協会 技術部長。
著者の経歴・開発実績を見る