通販データ1万行をAIに渡したら、売上の伸ばし方まで返ってきた
最終更新: 2026年10月18日
通販の世界には長い間、「分析ツールを入れて、数字を見て、そこから何をするかを考える」という流れがありました。数字を出すのは道具で、何をするかを決めるのは人です。
でも、AIを使うようになって、その流れが変わり始めていると感じています。
この記事は、動画でもお話ししています
通販データを、AIに渡してみた
以前、通販システムから出したデータを、AIに渡してみたことがあります。AIが読みやすいように整えた、最大1万行のデータです。普通なら、データ分析の専門家やコンサルタントが、数日から数週間かけて読む量です。
頼んだのは、これだけです。
あなたは優秀な通販コンサルです。 このデータを分析して助言してください。
返ってきたのは、グラフではなく結論だった
返ってきたのは、グラフや集計表ではありませんでした。最初に書かれていたのは、結論です。
このショップは、新しいお客さんより、今いるお客さんへの対応で伸びる。
理由も、はっきり書かれていました。
- お客さんの半分が、一回しか買っていない
- 何度も買ってくれていたのに、買わなくなった常連さんが300人いる
- よく買ってくれる上得意のお客さん377人への、ケアが足りない
- 店舗ごとの売上に、偏りがある
- 新しいお客さんは来ているのに、2回目、3回目と続いていない
読んでいて、正直驚きました。通販の現場で長く言われてきたことを、データの中から自分で見つけてきたからです。
何から始めるか、順番までついていた
AIは、何をすればいいかを、優先順位をつけて出してきました。
1. 初めて買った人に、2回目を買ってもらう
2回目に使える特典を付ける。使い方の案内を商品に同封する。最初の30日のうちに連絡する。LINEに登録してもらう。そういう具体的な手まで書いてありました。
2. 買わなくなった常連さん300人に、もう一度声をかける
「お久しぶりです」と送るはがき、その人の好みに合わせた商品のおすすめなどです。AIは、これがいちばん費用に対して効果が高いと言っていました。
3. 上得意のお客さんを、特別に扱う
手書き風のはがき、新商品の先行案内、特別なセット。長く付き合ってもらうための手です。
4. 長い目で見て、本当の主力商品を見つける
セットで売っている商品を分けて見直し、何が本当に売れているのかを確かめる。そこからお店の方針を立てる、という提案でした。
分析というより、相談相手だった
やることを並べるだけでなく、はがきの文面も書くし、どういう順番で連絡するかも組み立てる。これはもう「分析」というより、通販に詳しいコンサルタントに相談しているのに近い、と感じました。
欲しいのは、数字ではなく判断材料
分析ツールは、数字を見るための道具です。でも、経営者が本当に欲しいのは、数字そのものではありません。何をするかを決めるための材料です。
分析の種類がいくつあるかは、あまり大事ではないと思っています。大事なのは、分析したあとに何をするか。僕は、そこを自動化したいと考えています。
AIが、売上を伸ばす方法そのものを示せるようになってきました。通販の会社がやるべきことを、AIが先回りして教えてくれる。僕は今、そういう仕組みを、通販の基幹システムと組み合わせて作っています。
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フォワード フィールド テクノロジーズ株式会社 代表取締役。 1996年から業務システムの保守・開発に従事。官公庁・保険・製造業を経て、2007年からコンサルティング会社の開発部門を統括。2026年にFFTを創業。一般社団法人日本生成AI推進協会 技術部長。
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