Claude Code 研修で、非エンジニアが最初の1日にやること
Claude Codeの研修で、非エンジニアが最初の1日にやることは4つです。
- AIの癖を知る
- 業務で使うための、安全な設定をする
- 自分の仕事から、題材を1つ決める
- AIにいきなり作らせず、計画を出させて、人が読んで直す
どれも、プログラミングの知識はいりません。そして、この1日をどう過ごすかで、そのあと毎日使うようになるか、いつの間にか使わなくなるかが、ほぼ決まります。
僕は、この4つを1日目にやる3日間の研修をやっています。この記事では、1日目に何をやるのか、なぜこの順番なのかを書きます。
この記事は、動画でもお話ししています
Claude Code とは
Claude Codeは、Anthropic(アンソロピック)というアメリカの会社が作った、AIに開発の作業を任せるための道具です。
ChatGPTのようなチャットのAIは、質問すると答えを返してくれます。Claude Codeはそこから一歩進んで、パソコンの中のファイルを読んだり、書き換えたり、コマンドを動かしたりしながら、実際に動くものを作ったり直したりします。
指示は日本語で大丈夫です。「このExcelの集計を、ボタンひとつでできるようにしたい」と書けば、そのための道具を作り始めます。
ChatGPTやCodexとの使い分けは、別のコラムに書きました。
Claude・ChatGPT・Codexの使い分け。もう「どれが一番賢いか」ではない
非エンジニアでも使えるのか
使えます。
8月にブートキャンプを受講した、システムパック株式会社の陶山さんは、前職が営業で、入社して2か月でした。受講前は、Claude Codeを使ったことがありませんでした。
受講後、陶山さんは、会計ソフトと連携して交通費精算をボタンひとつで下書きまで作るツールを、自分で作りました。そのツールは、社内で使われることになりました。
1か月後にお話を伺ったとき、こう話してくれました。
正直、ほぼ素人だった僕でもできた。開発会社じゃなくても、どこでもいけると思います。
ただし、ひとりで始めると止まりやすいのも事実です。それは後半で書きます。
1日目にやること
1. AIの癖を知る
最初にやるのは、Claude Codeを入れることではありません。AIがどういうものかを知ることです。
AIは間違えます。しかも、自信満々に間違えます。
もうひとつ、AIは聞き手に合わせようとします。「これで合ってますよね?」と聞けば、合っていなくても「はい、合っています」と答えることがあります。
これを知らずに使い始めると、AIの言うことをそのまま信じて、おかしなところで止まります。
だから1日目は、まず「確かめ方」を覚えます。AIの答えを、どう確かめるか。おかしいと思ったときに、どう聞き直すか。ここを先にやっておくと、あとの2日間がまるで違います。
2. 業務で使うための、安全な設定をする
次に、Claude Codeを自分のパソコンに入れて、業務で使えるように設定します。
大事なのは3つです。
- 学習へのデータ提供を切る:入力した内容を、AIの学習に使わせない
- 使いすぎを防ぐ:気づいたら上限に達していた、を防ぐ
- 何にアクセスさせるかを決める:どのフォルダを読ませて、何をさせないか
会社で使うなら、1つ目は必須です。お客様の情報や社内の数字を扱うなら、なおさらです。
設定そのものは、難しくありません。ただ、「何を、どこまで許すか」は会社ごとに違います。ここは、御社の仕事を見ながら一緒に決めます。
3. 自分の仕事から、題材を1つ決める
3日間で取り組む題材は、教材のサンプルではなく、自分の仕事から1つ決めます。
練習用のお題だけで終わると、自分の仕事に戻ったときに「で、うちの仕事では何に使うんだっけ」で止まってしまいます。
最初から自分の仕事を題材にすれば、研修が終わった次の日から、その続きをやるだけです。
題材は小さくていいです。毎日やっていて、同じ内容を二度入力しているような仕事が向いています。題材の選び方は、別のコラムに詳しく書きました。
4. いきなり作らせず、計画を出させる
題材が決まっても、すぐに「作って」とは言いません。まず、AIに計画を出させます。何を作るのか、どんな画面で、どんなデータを扱うのか。
そして、その計画を人が読みます。
読んでみると、おかしなところが必ずあります。頼んでいない機能が入っている。大事な条件が抜けている。現場で使っている言葉と、違う名前がついている。
そこを指摘して、直させる。これが、AIに「言い返す」最初の練習です。
AIに作らせることは、誰でもできます。AIが作ったものが合っているかを判断するのは、人の仕事です。1日目のうちに、この感覚をつかんでもらいます。
1日目のうちに、WEBサイトと簡単なアプリを実際に作ります。
作っていると、AIが「それはできません」と言ってくる場面があります。そこで僕が「そのままうのみにしないで、こう言ってみてください」と伝えます。言われたとおりに返すと、AIが「すみません、実はできます」と答えを変える。この場面に、受講した方はけっこう驚いてくれます。
こういう場面は、ひとりで普通に使っていると、なかなか出てきませんよね。講師が横にいるときならではの場面です。
1日目の終わりに、できていればいいこと
- 自分のパソコンで、Claude Codeが動いている
- 学習へのデータ提供を切るなどの設定が済んでいる
- 自分の仕事から、題材が1つ決まっている
- AIが出した計画に、1つ以上ダメ出しができた
- WEBサイトと簡単なアプリを、実際に作った
特に4つ目が大事です。AIの言うことに「それは違う」と言えたら、1日目は成功です。
一人でやると、どこで止まるか
ここまで読んで、「これなら自分でもできそうだ」と思った方もいるかもしれません。
実際、Claude Codeの情報はネットにいくらでもあります。それでも止まる理由を、受講した方の言葉で紹介します。
知っていても、始まらない
システムパックで受講を決めた伊藤さんは、こう話していました。
自分たちで一度調べて、やってみてから業務に生かそう。そう思っているうちに、ずっと後回しになっていました。
調べてから、試してから、と思っているうちに時間がたってしまう。これがいちばん多い止まり方です。
設定で止まる
陶山さんも、受講前はこうでした。
設定から自分で調べるのが面倒で、手をつけていなかった。それが結構な障壁だったと思います。
使い始める前の設定で止まる。もったいないですが、よくあることです。
AIの間違いに気づけない
福岡県豊前市でパン屋を営むご夫婦は、自分たちの業務アプリを、すでにClaudeを使って作っていました。それでも、Claude Codeになると手が止まっていました。
原因は知識ではありませんでした。AIの言うことを、素直に受け取りすぎていたことです。AIが「できません」と言えば、できないと思ってしまう。これは、その場で「それ、本当?」と言える人が横にいると、すぐに抜けられます。
何を作らせるかが、はっきりしない
伊藤さんは、受講して見えた課題として、「何を作らせるかを人がはっきりさせないと、AIの出力はずれる」という点も挙げていました。何を、どこまで作らせるか。その決め方は、実際の仕事を前にしないと身につきません。
最後に、伊藤さんがブートキャンプを決めた理由です。
自分で調べるより、何年もやっている人に聞くほうが早いし確実です。
2日目と3日目
2日目は、1日目に立てた計画をもとに、実際に作ります。すでに使っているシステムがある場合は、AIにそのプログラムを読ませて、直す計画を立てます。うまくいかないときの立て直し方も、ここで身につけます。
3日目は、AIにテストを作らせて回し、結果を人が確かめます。そのうえで、社内で使い始められるところまで持っていきます。
システムパックの回では、3日目に、AIに480項目のテストケースを作らせて回すところまで到達しました。
よくある質問
Q. パソコンは何が必要ですか?
お持ちのもので大丈夫です。メモリは最低16GB、できれば32GBをおすすめします。
Q. 研修費のほかに、費用はかかりますか?
Claudeの契約が別に必要です。
Q. 社外秘の情報を扱っても大丈夫ですか?
1日目に、学習へのデータ提供を切る設定をします。題材にした仕事の中身を、外に出すこともありません。
Q. プログラミングを知らなくても、ついていけますか?
大丈夫です。必要なのは、自分の仕事の困りごとを話せることだけです。前職が営業だった陶山さんも、受講後に自分でツールを作っています。
まとめ
非エンジニアがClaude Codeの研修で最初の1日にやることは、この4つです。
- AIの癖を知る
- 業務で使うための、安全な設定をする
- 自分の仕事から、題材を1つ決める
- AIに計画を出させて、人が読んで直す
どれも、読めば分かることです。でも、自分の仕事でできるようになるには、横で一緒にやる人がいたほうが早い。
この1日を、御社の実務で、横について一緒にやるのがブートキャンプです。
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無料相談を申し込むまず中身を知りたい方は現場開発プラン(FDE)現場アプリ内製化ブートキャンプ導入事例:システムパック株式会社・豊前市のパン屋「ぱんのこ」
フォワード フィールド テクノロジーズ株式会社 代表取締役。 1996年から業務システムの保守・開発に従事。官公庁・保険・製造業を経て、2007年からコンサルティング会社の開発部門を統括。2026年にFFTを創業。一般社団法人日本生成AI推進協会 技術部長。
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