自社サイトの改善を、毎週Claude Codeに回させている話
このサイトは、毎週月曜にAIが点検し、アクセスの数字を読み、小さな改善は本番まで直しています。
ただし、全部をAIに任せているわけではありません。何を売るか、どう見せるか、外に出す言葉は、人が決めます。半分は自動、半分は人。
実際に回してみて見つかったこと、直したこと、そしてAIに任せること・任せないことの線引きを書きます。
この記事は、動画でもお話ししています
なぜ自社のサイトでやるのか
お客さんにAIを勧める前に、まず自分の仕事でやって見せたかった。それが理由です。
毎週月曜に起きていること
流れは、4つです。
- 自動の点検が走る。 表示の速さ、読みやすさ(アクセシビリティ)、リンク切れ、検索エンジン向けの設定、Googleでの表示回数と順位、使っている部品の脆弱性。結果は1枚のレポートにまとまります。
- AI(Claude Code)が、レポートとアクセスの数字を読む。 探すのは「問い合わせまでの道のりで、どこで人が離れているか」。いちばん大きな落ち込みを1つ決めて、理由の仮説を立てます。
- 週に最大3つ、直す。 小さな修正は、確認したうえで本番まで反映します。構成やデザインが変わるものは、提案だけにして人が決めます。
- 報告書を書く。 何を変えたか。効いたかどうかを、来週どの数字で判断するか。前の週に決めた判断の条件に対して、結果がどうだったか。
アクセスの数字は、外部の解析ツールを使わず、どのページがどこまで読まれたかだけを自前で数えています。Cookieも使っていません。
実際に見つけて、直したこと
スマホで、ボタンの文字が途中で切れていた
トップページの2つ目のボタンが画面の幅からはみ出して、「自分たちで作れるようになりた」で文字が切れていました。PCで見ている限り、まず気づきません。直したあと、3週間ぶりにボタンが押され、問い合わせも1件届きました。
いちばん気軽な「次の一手」が、一度も目に入っていなかった
スマホの最初の画面で、「30分の無料相談」のリンクが、いつも画面のすぐ外にありました。スクロールしない人には、存在しないのと同じです。最初の画面にちょうど収まるように直しました。
コラムを読んだ人が、サービスのページに一人も進んでいなかった
相談やサービスの案内は、記事のいちばん下、9割より後ろにありました。ところが、記事を最後まで読む人は8人に1人。ほとんどの人は、案内にたどり着く前に帰っていました。案内を本文の直後に移しました。
Googleの検索結果で、記事名が切れていた
記事のタイトルの後ろに社名を付けていたため、検索結果では肝心の記事名が途中で切れていました。記事は記事名だけにしました。
1か月気づかなかった失敗も、点検項目になった
以前、サイト内リンクの書き方のずれで、18ページがGoogleに登録されないまま1か月気づかなかったことがあります。いまは同じずれを毎週の点検で見つけるようにしています。一度起きた失敗は、次から自動で見張る。これも、この仕組みのいいところです。
あえて直さなかったこともある
トップページを作り直した直後の週、AIは「手を入れない」と判断しました。
公開してまだ数日で、見た人も少ない。この段階で数字を見て直すのは早すぎる。1週間待って、見た人が一定数を超えてから判断する、という報告でした。
何でも直せばいいわけではありません。数字が少ないうちは待つ。この判断ができるかどうかで、「自動で回す」が良くも悪くもなります。
人が決めていること
- 何を売るか、いくらで売るか
- デザインや、サイトの見せ方の大きな変更
- 外に出す言葉。コラムは自分で書き、noteへの投稿も自分でやります
もうひとつ面白いのは、AIが自分にできないことを、こちらに頼んでくることです。ある週の報告書には、「いまの流入は、実質すべて名刺と紹介。メールの署名にサイトのURLを入れる、商談のあとに一言添える。それだけで母数が変わる」とありました。サイトの中だけでは解決しないことを、ちゃんと人の仕事として返してきます。
どこまで効くかは、正直まだ分かりません。でも、サイトに何も手を入れていない会社にとっては、絶対に役に立つと思っています。みなさんにも、ぜひやってみてほしいです。
御社の業務にも、同じ形が使える
この仕組みの形は、サイト改善に限りません。
- 決まった点検は、AIに毎回やらせる
- 数字を読ませて、いちばん大きな問題を1つ探させる
- 小さなことは任せ、大きなことは人が決める
- 効いたかどうかを、次の回に確かめる
受注の抜け漏れの確認、在庫の点検、日報の集計。毎週同じように見ている仕事なら、同じ形が作れます。
仕組みを作ってほしい方は現場開発プラン、自分たちで作れるようになりたい方はブートキャンプをご覧ください。
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フォワード フィールド テクノロジーズ株式会社 代表取締役。 1996年から業務システムの保守・開発に従事。官公庁・保険・製造業を経て、2007年からコンサルティング会社の開発部門を統括。2026年にFFTを創業。一般社団法人日本生成AI推進協会 技術部長。
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